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電オー/ひよ銀フォーム(笑)
2008-01-05 Sat 07:15
振り回される10のお題(わがまま)



「蛮ちゃ! 蛮ちゃ、おキテ!」
「………ぁあ?」
銀次の手にゆさゆさと身体を揺すられ、ベッドの中で片目を開ければ、そこにはいつの間に目覚めたのか、でっけえ琥珀の瞳があった。
間近で見ると、さらにでけえ。
条件反射のように手を伸ばし、金の髪をくしゃりとやって、どうした、今日はえれぇ早起きじゃねえかと寝呆け眼で問おうとして気付いた。
あぁ、そうだった。日曜かよ、今日は。
「でん、おうっ!」
「……」
握り拳で主張され、へいへいと応えながらも、枕になついて脱力する。
ここのところ。
日曜の朝はいつもこんな調子だ。
きっかり8時5分前にこうして起こされ、一緒にテレビを見ろとせがまれる。
ったくよ。
わざわざ俺を起こさねぇで、一人で見りゃいいだろうに。
だいたいなんだって、朝っぱらからガキの見る番組なんぞ、この俺様が見なきゃならねえんだ。
銀次の付き合いとはいえ、どうも納得いかねえ。
…まあ。
こいつは、ともかくよ。
何せ見た目年齢は16、7だが、脳味噌年齢は2,3歳だから。致し方ねえんだが。
(これでもやや成長した方だ)
やれやれと頭を抱える俺を尻目に、当の銀次はと言やあ、時間になるなり、テレビの前にちょこんと行儀よく正座してやがる。
なんで、たかが特撮番組を見るのに正座なんだっての。
まったくもって面白くねえ気分で、既に画面に釘付けになっている、きらきらと輝く琥珀の瞳を横から見つめる。
「うわい、キンちゃーーーんv」
テレビに抱きついて、きゃっきゃっとはしゃぐ銀次に、ついつい眉間に深い皺を刻んでベッドを降りた。
ちらりと、見るとはなしに画面に目が行く。
「キンちゃん、キンちゃんvv」
……面白くねえ最大の理由はこれだ。くそ。
主役の不運ヤロウがいいだの、変身したライダーがかっこいいってのならまだしも、なんでよりにもよって、この黄色のクマ公なんだっての。
しかも。
キンちゃん、だと?
「蛮ちゃ、ねぇねぇ!」
「あぁ?」
なんで俺は蛮ちゃ、で、ヤロウはキンちゃん、なんだ。
たかだか「ん」の一文字の違いに、妙に憤りを感じちまう自分が情けねえ。
我ながら、心が狭えと思うがよ。あぁ、自覚有りだぜ。悪かったな。それがどうしたっての。
つうかよ、土台この熊のどこがいいんだっての!
「蛮ちゃー! おでぶ!」
画面を指差し、銀次が嬉しそうに叫ぶ。
そいつは、熊公の次に銀次のお気に入りのヤツだ。
しかし、なんでよりにもよって、それとそれよ。
どういう趣味してやがんだか。
もしや。ガタイのでけえのが、好みなのか?
「あぁ? 違えだろ、そいつはデネブだろうが」
赤オニが(何で赤鬼の名が桃太郎なんだ? おかしかねぇか)、フザけて呼んだあだ名をそのまま覚えちまってる銀次に、一応訂正を入れてやる。
「はうっ、あ、そっか!」
ぽんと手を打ち、銀次がそうだったそうだったとこくこくと頷く。
蛮ちゃ、すごいすごい!と感心されるが、当然だが嬉しかねえ。
つうか、妙に詳しくなっちまってる自分が殊更情けねえって。
内心でぶつくさ言いながら狭い台所に立ち、さて朝メシは何にしてやるかと思考を巡らす。
確か冷蔵庫に、銀次が好きだからとマリーアが大量に買ってきやがった(まったく婆バカだ)赤ウィンナーがまだあった筈だ。
あれを、タコとカニに切ってやるか。
ともかく、まあ。今から作り始めりゃ、番組が終わる時間に合わせて朝メシが食えるだろう。
付け合わせにプチトマトを洗い、へたを取り(へたがあると銀次は食えねえ)、ブロッコリーを茹でてやる。
ウインナーを切りながら背中で聞けば、どうやら番組はそろそろ『クライマックス』らしい。(赤鬼がそう言ってやがるからそうなのだろう)
「でんしゃーーーーぎりっ!」
やや気の抜けたような声で(主人公の真似をしてやがるらしい)銀次が叫び、クリスマスプレゼントにと強請られた、なんたら仮面ソードを振り回す。
どうでもいいが。なんだってこのヤロウ、バイクのまま電車に乗りやがるんだ? 横着だろ。
思いながら、手早く切ったウィンナーをフライパンで炒め出すなり、背中からいきなり銀次に襲われる。
「蛮ちゃ! でんしゃぎりーーーっ」
…おいコラ。
仮にも、この美堂蛮様を。
裏社会じゃあちったあ名の知れた、『邪眼の男』と怖れられるこの俺を。
冷酷で冷血で、人を殺すことなどこれっぽっちの躊躇もねえ、情け容赦ねえ悪魔と呼ばれたこの俺様を。
ついでに言やぁ、人の血肉を食らう恐ろしい魔女の末裔だとか何とか。
そんな有り難くもねえ噂をさんざん立てられてる、この美堂蛮様を。
…よりにもよって、んな幼稚な技で切りつけやがんじゃねえっての。
しかも、そこそこには痛えぞ。
「こーら、銀次」
「ええいっ」
「危ねえだろ。火使ってんだからよ」
「んもーーっ」
フライパンを持ったまま振り返る俺に、銀次がさも不服そうにぷうとむくれやがる。
どうしろって?
「あ? 何だよ」
「うわー、とか、ぐあぁーとか」
「……俺に言えってのか?」
「あいv」
勘弁してくれ、おい。
「無邪気に頷いてんじゃねえよ」
「……めっ?」
「あん?」
「…だめっ?」
途端にでけえ瞳がうるうるとなる。
こいつに勝てた試しがねえのは、今更言うまでもねえ。
つうか、最近、コイツ。心得てやがるんじゃねえ?
良いようにあしらわれてる気がするが、目を瞑る。
それでも悪くねえとか思っちまうあたり、もうとうに重症の域だ。
「……へいへい。好きにしろ」
「うわーいv」
かくして俺は、タコとカニの躍るフライパンを揺すりつつ、銀次にがりがりと背中を切りつけられ、適当に「うわー」だの「ぐわー」だの吐いてみるのだ。
アホくせえと思いながらも。(しかも完全棒読みだがよ)
それでも、背後ではきゃっきゃっと楽しげな銀次の声がする。
もう、テレビに見向きもしねえ。俺をがりがり斬りつけることに夢中である。
――ならよ、まあ。
いいとするか。
「つぎ、蛮ちゃ、やって!」
でけえ飾りのついた剣を手渡され(邪魔だっての)、やれやれと思いながらも、「おらよ」と片手でサッと素早く刃先を閃かせ、人斬りの真似事をしてやれば。
「うわぁああ」と嬉しそうに声を上げて、銀次がぱたんっとベッドに倒れ伏す。
そして、素早くムクっと起き上がるなり、俺を見て、にんまりと満面の笑みを浮かべた。
「蛮ちゃ、かっこいーーーいっっ!」
頬を染めて、きらきら瞳をさせてそう言われれば。
――まあ。
当然の如く。
まったく全然悪い気はしねえ。
当然、熊公よりも上だろうなと念を押したい気分に駆られたが、いくら何でも了見が狭えとそれはやめて、ガスコンロの火を止める。
皿にウィンナーと野菜を盛りつけてやれば、銀次がさらに目をきらきらさせて飛びついてきた。
「蛮ちゃーーー!」
「だから、危ねえって」
「わーい、カニさんっ、たこさんっ」
「おら、パンも焼けたぞ。飲みものはホットミルクで良いか?」
「あいっ!」
金色のひよこ頭をくしゃくしゃとやれば、もっと嬉しげな色をたたえた琥珀がくすぐったそうに細められる。
テレビをぱっと消して、ぱたぱたと小さなテーブルにつく銀次は、何ともしあわせそうだ。

日曜のごくごく平和な朝のひととき。
平穏すぎるほどの銀次との日常。
これがもし、"時の列車の運行"とやらに守られているってえのなら。
――まあ、ちっとは感謝してやらなくもねえよ。
熊公。









・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
書いたものの、アップする暇が無いので、ひとまずこちらにv
あとで小説のひよ銀ページに移動させまーす。

いやいやいや、楽しかった!
ずっと書きたかった、電オーを見るひよ銀(笑)
でんしゃぎりされる美堂蛮(笑)

”かっこいい蛮ちゃん”
どう、さゆき。
だめ???
溜息は出ると思う。「…はあ……」って感じに(笑)


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